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メタンハイドレートで新たなエネルギー革命!日本が主役! [調査、評価]






メタンハイドレートで新たなエネルギー革命!日本が主役!


メタンハイドレート、秋田・山形・島根沖,でも有望 掘削調査へ


茂木経済産業大臣は20日の閣議後の記者会見で、次世代の国産燃料として期待される「メタンハイドレート」の埋蔵地点として日本海の山形県・秋田県両県の沖合、沖隠岐諸島(島根県)周辺に存在する可能性が高いことが、経済産業省の調査により発表されました。

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国産燃料として期待されている海底資源「メタンハイドレート」経産省は、日本海側で初めてとなる掘削調査を始め、詳しく調べていく予定です。。


太平洋側では、愛知県沖で昨年3月、世界で初めてメタンハイドレート試掘に成功しております。
早ければ2023年にも商業化に向けた事業を立ち上げたい考えだそうです。

日本近海には、日本の天然ガス消費量の100年分にあたる埋蔵量があるといわれています。



メタンハイドレートについて調べてみました。

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メタンハイドレートとは何か?

メタンハイドレートとは燃える氷とも呼ばれており、火を近づけると燃え始めるのです。そして、燃えた後には水しか残らないという、とても不思議な物質です。


その成分は名前の通り「メタン(methane)」です。
メタンは燃えるガスであり、エネルギー資源である天然ガスの主成分です。

「ハイドレート(hydrate)」とはハイドレートを日本語にすると「水和物」となり、水が存在することになります。水分子がある温度・圧力環境で、かご状の構造を作ります。そのかご構造の中にメタン分子が含まれているものをメタンハイドレートと呼びます。

つまりメタンハイドレートはメタンと水だけによって構成されています。

メタンハイドレートから得られるメタンガスは、家庭の都市ガスや燃料電池など、さまざまなエネルギーとして利用可能、二酸化炭素などの排出量も少ないクリーンな資源として期待されている。


1立法メートルのメタンハイドレートから、その160~170倍のメタンガスを取り出せるのでガス資源としてポテンシャルが高く、石油、石炭、天然ガスに次ぐ“第四の埋蔵資源”として期待されています。

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メタンハイドレートの存在する場所

下図はこれまで世界でメタンハイドレートが発見・分布予測されている場所を示しています。
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図参照:メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム

メタンハイドレートの分布をみると火山や地震などが多い地域におおく分布されていますね。
日本は火山や地震大国などですので、大量のメタンハイドレートが眠っています。


メタンハイドレートは「低温高圧」の環境下でのみ存在します。

私たちが住んでいる場所の圧力は1気圧で、水が凍る温度は0℃ですよね。


メタンハイドレートは、1気圧のもとではマイナス80℃以下という低温の中でなければ存在できないのです。

また、温度0℃のもとでは、23気圧以上という高い圧力にしなければ存在することができません。

すなわち、「低温高圧」が必要となるのです。

つまり

•1気圧下でマイナス80℃以下
•10気圧下でマイナス30℃以下
•50気圧下でプラス6℃以下
•100気圧でプラス12℃以下

この条件でメタンハイドレートは存在します。

陸上では永久凍土層に存在します。(カナダのマッケンジーデルタ地域)
10気圧下でマイナス30℃以下

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海洋では、水深500m以深の深海底面の下、数100m程度の地層中に存在します。
50気圧下でプラス6℃以下

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図参照:TBS「News Bird」




メタンハイドレート実用化と採算コスト

2013年4月、安倍政権は「2018年度をめどにメタンハイドレートの商業化を目指す」とする海洋基本計画を閣議決定しています。

さらに、メタンハイドレート関連事業をアベノミクスの成長戦略における柱とする事も併せて発表。

経産省は、26年度予算の概算要求でメタンハイドレートの開発予算として過去最大規模の127億円を要求してます。

数多くの試練があると思いますが国の方針で実用化を目指しています。



1990年代、日本で初期に研究が行われた際のメタンハイドレートは泥や砂に混じった状態で存在していて採取が非常に困難でありました。

当時の見解ではコスト的にとても実用化できるとは言えないと言われていました。

しかし、近年研究が進んでいる日本海側のメタンハイドレートは結晶状で存在しており低コストで採取できると言われています。

現状では生産コストは米国産シェールガスの15倍以上なので技術開発が急がれています。 メタンハイドレートのコストは「高い輸入天然ガス」と比べても3倍以上になります。

実用化に至ればLNG(液化天然ガス)の10分の1程度の価格で販売できると期待されて いる。



日本が資源を手に入れるメリット


外交

日本のメタンハイドレート開発技術は日本の資源外交カードの一つとして十分活用できると期待されています。
いままで、資源がないため生命線を海外に依存しなくてはなりませんでしたので、どうしても外交は弱くなりがちでした。

前の対戦でも米英中蘭の国が日本に対して行なわれたABCD包囲網により海外から石油の輸出を制限させられたことが戦争開始の大きな理由でしたからね。

アメリカや中国にペコペコの外交じゃ独立国と言えません。日本は国際社会で政治力がないと言われていますが、多少は発言力も強まるのではないかと期待しています。

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インフラ

日本周辺海域のメタンハイドレート埋蔵量は、日本の天然ガス消費量の約100年分に相当すると試算されている。
日本は資源貧国から資源大国として資源を輸出することも可能になります。

福島原発事故の影響で海外から高いLNGを買うことになってますが、それも解消されます。
日本のエネルギー自給率の向上は電気、ガス代などあらゆるものの値段を下げてくれるでしょう。

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図参照:海洋政策研究財団

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アメリカががシェールガス革命を実現させたように、日本がメタンハイドレートで「革命」を起こせるか興味深いところですね。

メタンハイドレートの利用は、二酸化炭素の問題などで世界環境保護の流れに合致するもので、商用化の道を切り開けば、世界のエネルギー構造に影響する可能性があるます。

まだまだコスト面や技術面などで課題がたくさんあり乗越えないといけない試練が多くありますが、成功すればとんでもない利益になるのは間違いないでしょう。

増税などまだまだ日本は元気のない状態が続いていますが、メタンハイドレートには大きな期待があり、ワクワクしますね。

資源大国の日本になれれば日本の未来も安泰で豊な国でいられるのは間違いないでしょうね。





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