数十年に1回しか咲かない珍しい花! [調査、評価]
「100年に一度」咲く植物、米カリフォルニア大学で開花
図参照:http://gstatistics.blogspot.jp/2013/04/blog-post_24.html
「100年に一度咲く」と言われるパイナップル科の大型の植物、プヤ・ライモンディが、米カリフォルニア大学バークレー校の植物園で開花しました。
別名「アンデスの女王」とも呼ばれるこの植物は、野生では80─100年に1回開花する。今回花を咲かせているのは、同植物園に24年前に植えられたものだそうです。
同植物園でプヤ・ライモンディが開花するのはこれで2回目。1980年代後半の最初の開花時には、数千人が見に訪れたという。
同園のスポークスマンによると、プヤ・ライモンディは高さ約9メートルに成長し、満開時には3万個もの花をつけると期待されている。
参照 ロイター 2014年06月06日
100年に一度しか咲かない花とはロマンがありますね。
観れるのも奇跡です!
調べるとこのような何十年に1度しか咲かない花は他にもあります。
滅多に咲かない花を集めてみました!
竹の花
参照:www.bamboogarden.com
竹は60年とか120年とか長い間隔で種類により開花の間隔は不明だそうですが、モウソウチクは、67年周期、マダケは120年周期と言われてます。
竹は世界で1100種類あります。
竹類はイネの仲間ですから、発芽してから長い年月、地下茎によって繁殖を続けます。
ある一定の時期に達すると、種子を実らせて、花を咲かせて、その後 枯れてしまうそうです。
竹の開花は、「竹の死病」とも言われてます。
開花すると被害が甚大で、管理次第では絶滅することもあるそうです。開花前の大きさに回復するまでには15~20年を要するといわれています。
その原因は学問的な定説はなく、「栄養説」・「太陽黒点説」・「伝染病説」・「周期説」などの諸説があるそうです。
しかし、竹は種族保存のために危機に瀕した時に花を咲かせると言うのが、有力視されています。
異常気象や人間の手による自然破壊等などで、自然界のバランスが崩れた時に、養分の供給がストップして、生命の危機に陥ったときに花を咲かせるという。
昔から、竹や笹に花が咲くと凶事の前触れと恐れられたりしていた。
非常に珍しいことなので、不吉な出来事の前兆と言われることも多かったようです。
竹は花を咲かせなくても子孫を殖やしていけるのに、数十年に一度、花を咲かせ、自ら枯れて消えていきます。
竹にはまだまだ不明な点が多く非常にミステリアスな植物であります。
3000年に1度しか咲かないという伝説の花 優曇華(うどんげ)
図参照:http://www.jataff.jp/konchu/mushi/mushi92.htm
3000年に1度しか咲かないと言われる伝説の花「優曇華(うどんげ)」が、2010年2月に中国の民家に姿を現しました。
民家の近隣にある寺の僧侶が確認し、間違いないという結論が下された。
優曇華とは、仏教経典において3000年に一度花を開き、そのとき如来が現れるとされる伝説の植物です。
日本でも「めったにないもの」を例える用語として古くから使われており、『竹取物語』『源氏物語』といった古典文学や、夏目漱石の『虞美人草』などの近代文学にもその名が登場します。
優曇華は仏教経典では、3000年に一度花が咲くといい、その時に金輪王が現世に出現するという。
この伝説的な花以外に昆虫クサカゲロウの卵も優曇華(ウドンゲ)と呼ばれています。
見た目がそっくりだから同じ名前なのかも知れません。こちらも綺麗な花みたいに見えます。
※伝説じゃない方の昆虫クサカゲロウの卵、優曇華 図参照:きたきつねの雑記長
参照 photo:CNS(情報提供:ロケットニュース24
ショクダイオオコンニャク(死体花)
インドネシア、スマトラ島の熱帯雨林に自生してます。
この植物は、8年から10年に一度しか花をつけないそうです。
なかには数十年単位の長いのもあります。
(東京都文京区・東京大学付属小石川植物園にある死体花は、2010年に19年振りに花を咲かせました。)
花が咲いているのは24―48時間程度であり、開花が見られるのは極めて珍しいとのこと。
めったに咲かない「死体花」はとんでもなくデカくて臭いらしい。
花の高さは約2.4メートルで ギネスブックに公認されている世界最大の花なのです。
この花が通称「死体花」と呼ばれている理由は肉の腐ったような臭いを辺りに漂わせているからだそうです。
強烈なにおいを発散し「死体の花」との異名を持つ。
タクアンが腐ったようなニオイや腐った肉のような強力な臭いらしい。
臭いを出すのはフンコロガシなどの昆虫を引き寄せるためだという。
クサイ臭いを出して寄ってくる昆虫がフンコロガシというのが、なるほどと思いますね。
甘い臭いを出す花ならば、寄ってくる昆虫は可憐な蝶々とかですからね。
この死体花は世界最大の花で人気があります。どれくらい臭いのか、嗅いでみたい気もします。
50年に一度しか咲かない花「リュウゼツラン」(竜舌蘭)
リュウゼツランは5、60年、 沖縄だと20年に1度花を咲かせます。
又、一生に1度、花を咲かせたら死んでしまう一回結実性植物です。
リュウゼツランは、メキシコなど中南米が原産。100種類以上あるといわれ、花が咲くと小さい芽を数本残して枯れてしまうという。
リュウゼツランは、リュウゼツラン科リュウゼツラン属の単子葉植物の総称。100種以上が知られている。メキシコを中心に米国南西部と中南米の熱帯域に自生してます。
和名に「蘭」とあるが、ラン科に近い植物ではないそうです。
気候や土壌にもよるが一般に成長は遅く、花を咲かせるまでに数十年を要するものも多い。
あまりの成長の遅さに、100年(1世紀)に一度開花するという誤った認識から、センチュリー・プラント(century plant)という英語別名がつけられています。
テキーラの原料となる種もあります。
ーーーーーーーーーーーーーー
ムラサキケマンという花も1年目で発芽し、2年目で成長、3年目に花を咲かせて枯れるものがあります。
ただし、特に三年草が多いというわけではなく、むしろもっと長い年月にわたって花をつけずに成長し、最後に開花して枯れるという経過を辿る植物がたくさん存在しております。
このような生活史を持つ植物のことを一回結実性と呼びます。
死ぬ直前に一花咲かせるとはなんて可憐な生き方なんでしょうね。