世界に広がる盆栽!生きてるアートとして世界中が注目! [調査、評価]
世界に広がる盆栽!生きてるアートとして世界中が注目!
図参照:http://www.gardenxgarden.com/bonsai/
日本貿易振興機構(ジェトロ)は5月27日に、農林水産物・食品輸出の成功事例を目指す取り組みを支援する「1県1支援プログラム」で、10案件を「加速的重点プログラム」に選んだと発表しました。
香川県では香川盆栽を重点支援するそうです。
香川県の案件では、ドイツなど欧州連合(EU)主要国への盆栽輸出拡大を継続し、EU新興国のチェコを新たに開拓する見込みです。
香川県は盆栽の8割の生産を担っています。
参照 四国新聞
盆栽は世界中に輸出され、英語でも
【BONSAI】です。
世界の共通語となっています。
盆栽は、時間・空間と山水の景を表現し自然にある姿以上の美しさを変化しながら、育てていく日本精神的な伝統を持つ芸術であります。
盆栽には四季の移り変わりに対する豊かな感性と生命に対する心の優しさや美的感覚が凝縮されてます。
その芸術性が分かる人は、何時間でも見つづけても飽きないといほど奥が深いです。
長い歴史を育んできた盆栽は海外でも高い評価を受けてます。
盆栽の歴史は、 中国で墨絵に見られるような山水を盆の中で楽しむために生まれたものを起源としてます。
平安時代末期から日本の風土や精神に合わせて磨かれていきます。
江戸時代には、武士や大名たちの間で趣味として親しまれ、盆栽と呼ばれるようになったようです。
中国発祥で日本で独自に開花した盆栽の伝統!
図参照:http://blog.livedoor.jp/drazuli/archives/5791659.html このヤマキ松は白松の盆栽。最低でも樹齢は375年を数える。
海外での盆栽について調べてみました。
世界の盆栽
外国に受け入れられる盆栽
日本の盆栽はヨーロッパでは1970年頃から「Bonsai」として根強い人気があります。
海外から熱い視線を受けCool Japanとして親しまれる「BONSAI」。
欧米各国で、盆栽は身近なインテリアや芸術品として幅広い人気を集めています。
「BONSAI」の評価はとても高く、アメリカ・スペイン・フランスには数万部を発行する専門誌があり、イタリアには盆栽の大学や美術館まであります。
図参照:http://www.stib.jp/mogitate/2013/03/omiyabonsai2013_france1.html
盆栽の人気の理由
人気の理由は【生きてるアート】そして【変化するアート】だからです!
自然を相手に芸術品を作る醍醐味は万国共通ですよね!
なかには、樹齢1000年を越す盆栽もあります。
図 樹齢1000年。 盆栽美術館所蔵。
日本貿易振興機構によると、盆栽と庭木を合わせた輸出額は、2001年に約6億4千万円だったが2012年には約81億円と13倍近くも大幅に伸びています。
主な輸出先はイタリア、オランダ、スペイン、米国などです。
最近は中国、台湾が伸びてきてます。
盆栽は日本から盛んに輸出されるほか、ヨーロッパ産の木を盆栽に仕立てることも一般化しているそうです。
中にはオリーブの木の盆栽などもあります。
図参照:http://www.bonsai-olive.jp/
今後の盆栽の動き
2017年に開かれる第8回世界盆栽大会はさいたま市で開催決定です。
日本での開催は1989年に埼玉県大宮市(現さいたま市)で開かれた第1回大会以来、28年ぶりとなります。
参加国の持ち回りで4年毎に(オリンピックの翌年)に世界大会が開かれています。
世界大会では盆栽の一般展示や剪定(せんてい)の実演などを計画しています。
国内外から7万人の観光客を見込んでいて、約5億1千万円の経済波及効果が期待されています。
さらに「世界盆栽大会」が開かれる2017年に「国際盆栽アカデミー」(仮称)の開設を目指しています。
これは、大宮盆栽美術館の付属機関とし、日本人のほか欧州などから受講生を受け入れ、せん定技術や盆栽の歴史などを学んでもらうそうです。
さまざまな盆栽
世界最小の盆栽
図参照:盆栽ジャーナル
全長22mmしかないとても小さい盆栽。
世界最大の盆栽
図参照:盆栽ジャーナル
高さ5m、幅10mにもなる樹齢600年のアカマツ。
熱海市熱海のアカオハーブ&ローズガーデンにて見る事ができます。
りんごの盆栽
図参照:盆栽ジャーナル
海外では実際に果実を食べる事ができる実物盆栽が人気を集めています。
1億円の盆栽
図参照:http://2r.ldblog.jp/archives/6383354.html
高松市で開催されたの「アジア太平洋盆栽水石大会」で、1億円の盆栽の松が売れました。
推定樹齢は300年で、高さは105センチ。
この貫禄は圧巻ですね。
外国人が作った盆栽
図参照:http://plaza.rakuten.co.jp/greatest29/diary/201202150000/
かっこいいですね!
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盆栽は海外での人気が過熱する一方で、国内での需要はどんどん縮小しています。
日本ではお年寄りの趣味的なイメージがありますけれど、海外は若い人が積極的に盆栽をやってます。
女性の方も多いのが特徴です。
イタリアの若い人は山に行って盆栽の元を探し、それを植木鉢に移し替えるといった人も多数いるらしい。
じっくりと自分好みに育てていく事は楽しそうですよね。
日本の若者の間でも最近ですが、粋な趣味として再認識されるようにはなってます。
盆栽は知れば知るほど奥が深いです。
日本の美的文化が凝縮された盆栽が世界で注目されてるのは嬉しいですよね。
最後にイタリアの有名な盆栽家のクレスピ氏の言葉です。
「西洋人にとっては、特に若い人にとって盆栽は大変重要で心に直接響くものである。
歌舞伎などは時間がかかるし知識が必要。一方、盆栽は、若い人、老人、子供が、見ただけで、声をなくすほど感動する。」