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人は何mから落ちても大丈夫なのか! [調査、評価]







パラシュート絡まり1500m落下、男性が奇跡の生還 ペルー


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提供元:AFPBB News

2014年05月08日、南米ペルーで、降下訓練中だった空軍下士官のパラシュートが誤作動し、何と1500メートル落下する事故がありました。

士官は骨1本も折れることなく一命を取り留めたのです。

士官は高度1500メートルで軍用機から飛び降りたが、パラシュートを開こうとしたところ、帯ひもが首に絡みつき、気を失ってしまった。

何が落下の衝撃を和らげたのか分からないが、まさに奇跡でしょう。



人は何mから落ちても大丈夫なのか!?落下について調べてみました。


猫は着地の名人?

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図参照:GIGAZINE

猫は高いところから落ちても、クルリと回転して、見事に着地する能力を持っています。

ビルの三階くらいまでなら、まず命を落とすようなことはない。しかし、四階から五階くらいになると、かなり死亡率は高くなるという。

そこまでは納得できるが、不思議なことに、五階よりも、六階、七階から落ちたほうが死亡率は下がると、高層マンションの立ち並ぶニューヨークの獣医が報告しています。

その秘密は、加速度にあるそうです。

高所から落ちる猫は、目で地面までの距離を判断し、ショックを吸収するように着地します。

ネコの運動神経を説明するときに必ず引き合いに出されるのが、高いところから落ちても必ず四本脚で着地できるという能力です。

ネコの体の類稀な柔軟性と落ちながら自分の姿勢を判断し、正しい形に持っていける平衡感覚の賜物です。

確かに猫はすばしっこいし、運動能力は抜群ですよね。



アリは飛行機から落ちても怪我一つしない?

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アリは質量が小さく、空気抵抗が大きいため、スピードがつかず速度があがりません。

また着地の際、その衝撃に耐えられる外骨格を持っているから怪我一つありません。落ちる高さは何mでも関係ありません。
粉雪が上空から降ってくる感じだと思えば納得ですよねー。




落下生存のギネス記録は6700m

ギネス記録では ヴェスナ・ヴロヴィッチというキャビンアテンダントが”パラシュート無しで6700メートル から落下で生存!

ギネスに登録されました。

これは、JATユーゴスラビア航空機爆破事件という1972年1月26日にJATユーゴスラビア航空の旅客機が飛行中に爆破されたテロ事件で起きました。

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図参照:ウィキペディア 巡航飛行中の364便(CG)

テロの爆破により飛行機が空中分解して落ちました。
運良く着地点が斜面で頭蓋骨1か所、脚2か所、椎骨3か所を骨折し、一時は腰から下が麻痺していたが、怪我が完全に治った後はJat航空でデスクワークに就いて仕事をしてました。



人間と高さの関係

落下の危険度として「はんたあきらあ研究所」のサイトが参考になりますので引用します。


1m:垂直跳び(サージェントジャンプ)の好記録。

2m:走り高跳びの好記録。この程度なら飛び降りた人も多いでしょう。

3m:棒高跳びの好記録。飛び降りるのを躊躇する高さ。

4m:落下傘降下の激しい着地に相当。足を折る事がある。

5m着地安全限界。女子棒高跳びの世界記録。地面に頭を打つ場合生存率50%

6m:棒高跳びの世界記録。40km/h以上での衝突に相当。腕など全身を使っても体を支えられない。

8m:男子中学生が3階下のコンクリートに足か腰から落下。病院到着2時間後に死亡。

10m着水安全限界。鳥人間コンテストのプラットフォームやプールの高飛び込み台の高さ。

13m:清水の舞台の高さ。生存率85.4%(30歳以下は90%超。60歳以上全員死亡。)

15m:着水時に骨を折ることがある。地面に身体の側面を打つ場合、生存率50%

20m:身体に重大な損傷を及ぼす。足から着地する場合、生存率50%

45m:着地の場合の致命的落差。100km/h以上での衝突に相当。粉砕骨折と組織脱落。

57m:時速120km/hでの衝突に相当。車両が大破しシートベルトが役に立たない。

75m:着水の場合の致命的落差。130km/h以上での衝突に相当。

76m:ゴールデンゲートブリッジの水面からの高さ。落水972名 生存者19名 生存率1.95%



引用:はんたあきらあ研究所


アメリカのデータでは「4階か5階からの落下で50%の人が死亡する。10階、11階の高さになれば、ほぼ100%助からない」といわれてます。



奇跡的に助かるケース!

受け身をすれば助かる?



動画は五点着地法での受身で、この方法を極めれば衝撃を和らげることができます。
五点とは足先・脛・腿(尻)・背中・肩の5か所です。
この五点に順次、衝撃を吸収させていくのです。
この方法は軍隊の落下傘降下でも利用されています。

1、両足を揃えて脱力して軽く膝を曲げ、爪先から着地する。接地と同時に左右どちらか転がりたい方向に膝を揃えて突き出す。

2、膝を曲げた方の脛(すね)から接地していく。このとき上体は膝を曲げた方向とは逆方向にひねっておく。

3、次に膝を曲げた方の腿で接地していく。肘はしっかり締めておく。

4、最後にひねった上体の背中から転がるように接地していく。

5、勢いが弱まるまで肩先に自然に回転して抜けてゆく。

参照:万が一高いところから突き落とされても助かる方法:五接地転回法



受け身も効果はあるとは思いますが、着地点の状況により助かる場合は多いです。

落下中に木の枝やアーケードの雨除けなどに衝撃が緩和され助かる事も多いです。
あるいは、落ちた地点に車が止まっておりその屋根に、受け身の体勢で落ちたため、普通なら死んでいる高さなのに、助かったという例もあります。
同じように駐輪場の屋根に落ちて助かった例はたくさんあります。



人間の落下速度

空気抵抗の関係で人は幾ら高い高度から落ちても最高速度は決まってます。
例えば、両手と両足を広げて地面に対して水平に落ちた場合は、時速180キロくらいのスピードになります。
スカイダイビングの時のポーズです。

頭を下にして地面に対して垂直に落ちた場合は、280キロくらいの落下スピードになります。
逆に言えば、空気抵抗があるために、どんなに頑張っても、両手両足を広げた場合は180キロくらいで、頭を垂直にして落下した場合は280キロくらいまでしかスピードが出ないということです。

最高速度までの高さは573mです。
573mまでスピードをあげ後は一定の速度になります。
つまりスカイツリー(634m)からと1万メートル上空からでも、着地点の落下速度は同じです。








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