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ビール雑学!分かっていそうで分からないビール用語 [調査、評価]






紀元前1370年のビール味を再現


デンマークに有名な女性がいます。
名前は「エクトヴィズガール」といい紀元前1370年頃の若い女性であります。

なぜ有名なのかと言うと1921年に古墳から発見されたのですが、遺体の保存状態がよくまた服やその他の小物もとても保存よく出てきたからであります。

良好な状態で保存されていたのは、埋葬地付近の土壌が酸性で湿地帯のためだったためだとか。

棺の中にはさまざまな服飾品が入っており、その中に小麦、蜂蜜、セイヨウヤチヤナギ とクランベリー(コケモモ)の4種を原料として醸造されたビールの桶も見つかった!

その保存状態の良い桶の底に乾いて残っていたビールの痕跡から、約3,300年前の味を再現したという「Egtved Girl Beer(エクトヴィズガール ビール)」が、デンマーク国立博物館で発売されたそうだ。

エクトヴィズガール ビールは、アルコール分5.5%。その味は甘くフルーティだそうです。
価格は5.20ユーロ(約736円)です。

同博物館はエクトヴィズガール ビールについて、「棺に入れられていたものと同じ味かどうかはわからないが、根拠ある推測により作られた」としています。


3000年以上も前の時代の人が飲んでたビールを時を超えて飲めるなんてロマンがありますよね。
タイムスリップした気分を味わいながら酒に酔うなんて贅沢なひとときですよね。

そもそも3000年以上前からビールが飲まれていることが、ビックリです。

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左はエクトヴィズガールのイメージ 右はエクトヴィズガール ビール 参照:グルメニュース えん食べ


ビールについて調べてみました。

ビールとは
アルコール飲料の一種。麦を発芽させた麦芽を酵素で糖化させ、ビール酵母でアルコール発酵させて作るアルコール飲料です。
本来は麦・ホップ・水のみで作ります。
我が国では麦芽の原料比率が66.7%以上のものを言います。


ビールの歴史

紀元前4世紀頃にメソポタミア文明のシュメール人により大麦を使い作られていたとされる粘土板の資料が最古です。
つまり紀元前4世紀にはビールは飲まれていました。

当時のビールの製法は正確には不明だが仮説では、エジプトの壁画と現在もエジプトでイスラム教の戒律の影で密造されている酒の製法を参考にされたものです。

麦芽を乾燥させて粉末にしたものを、水で練って焼き、一種のパンにしてからこれを水に浸してふやかし、麦芽の酵素で糖化を進行させてアルコール発酵させたものです。


8世紀ころのドイツのバイエルン地方でホップが使われるようになります。これによって、ビールに苦み、香り、そして殺菌作用がもたらされました。

このホップを使った醸造方法がヨーロッパに広がり、ビール製法の定番になりました。


日本にビールが伝来したのは江戸時代初期。

江戸時代は鎖国してましたので、長崎平戸に入ってきたのがはじまりと言われています。江戸の末期には日本でも川本幸民により、醸造が試みられ長崎のオランダ商館で飲まれていたようです。
明治初期には文明開化とともに本格的なビール造りがはじまりました。

数多くの地ビールメーカーが誕生しましたが、ビールに酒税がかけられるようになると大手企業に集約され、現在の5大ビールメーカーへと引き継がれています。

ビール会社は酒税との歴史でもありますね。


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ビールの定義

ビール 麦を発芽させた麦芽を酵素で糖化させ、ビール酵母でアルコール発酵させて作るアルコール飲料です。
本来は麦・ホップ・水のみで作ります。
我が国では麦芽の原料比率が66.7%以上のものを言います。



酒税法では次のように定めています。

ビール

・麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの。
(アルコール分が20度未満)

・麦芽、ホップ、水、及び麦その他の政令で定める物品を原料として発酵させたもの。
(アルコール分が20度未満)
但し、その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が麦芽の重量の50%を越えないもの
 
ビールの種類
キリンラガー、一番搾り、アサヒスーパードライ、サントリーモルツ、エビスビールなど

 

発泡酒とは
麦、米、とうもろこし、こうりやん、ばれいしよ、でんぷん、糖類などの政令で定める品を麦芽の50%をこえて使うと、ビールではなく発泡酒ということになります。

現状、発泡酒は「節税商品」なので、麦芽比率が25%以下のものばかりです。

発泡酒の種類
麒麟淡麗〈生〉、淡麗グリーンラベル、キリンゼロ〈生〉、本生ドラフト、MDゴールデンドライ


第3のビールとは
"麦芽は使えません。原材料は指定のものだけです"というお酒です。

麦芽を使わず、大豆ペプチド、大豆タンパク、とうもろこしなどを原料にします。

麦芽由来のビール独特の苦味がなく、すっきりして飲みやすいと言われ、若年層や女性を中心に人気があります。
「第3のビール」はビールの酒税があまりに高いために出来た節税商品です。

第三のビールの種類
のどごし生、ドラフトワン、ジョッキ〈生〉のみごたえ辛口、麦とホップ



第4のビールとは
"麦芽使用率50%未満の発泡酒に、麦を原料とする蒸留酒(リキュール)を加えたビールです。
第3のビールのまずさが、"麦芽のない味"に原因があるとみたメーカーは少しでも麦芽を含むことが出来る第4のビールを作ったそうです。
(酒税法上では第3のビールです)
主な商品
新アサヒ極旨(アサヒビール)
W‐DRY(サッポロビール)
良質素材(キリン)
金麦(サントリー)
クリアアサヒ(アサヒビール)
EUROHOP(富士貿易)
※(第4のビールは第3のビールに含まれています)

1990年代からはビールの酒税が高くなったのに合わせ、より低価格な発泡酒、第三のビールが出るようになり、税金と税金対策のビールのイタチごっこの状態です。

日本という国は酒税がアメリカの3倍、フランスの2倍という極めて高い国になります。例えば大瓶ビール(約350円)の45%は税金なので、税金が半分近く占めています。

第3のビール等は値段がビールの半分で買えますので代用品という概念が定着したことで消費者にも受け入れられるようになりました。



ビールの製法と種類


基本となる原料は大麦(麦芽)・ホップ・酵母・水。大麦を発芽させた種子[麦芽]を粉末にし、水に溶かして加熱した液体[麦汁]に、ホップを加え、ビール酵母により発酵させた醸造酒、これがビールです。

大麦(麦芽)
Img001.jpg※左からふたつが二条大麦

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麦、特に大麦の種子を発芽させたもので、ビール、ウイスキー、水飴の原料となります。
大麦は小麦と比べて栽培環境の許容性が広く、また収量も多いため、古代から重要な穀物です。
日本のビールは、主に二条大麦を使用しています。なぜなら麦の一粒一粒が大きく、でんぷんをたくさん含んでいるからです。
ビール醸造用につくられた二条大麦は、別名「ビール麦」とも呼ばれています。

参照:サッポッロビール


ホップ
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ホップはアサ科の宿根性多年生植物です。雄株と雌株が別々になっており、ビールに使われるのは球花(きゅうか)と呼ばれる雌株の花です。

ホップがビール作りに欠かせない理由

ホップの成分は、ビールの苦味と爽快な香りを生み、ビールの泡持ちを良くします。また、過剰なタンパク質を沈殿させるのでビールの濁りを取り除く作用もあります。更に、雑菌の繁殖を抑え、ビールの腐敗を防ぐ作用もあります。

参照:サッポッロビール


酵母
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ビール酵母は、ビールを製造するときに必要な微生物(酵母)です。
麦汁のなかに入れられた酵母は、麦汁のアミノ酸やミネラルなどの栄養を吸収しながら増殖して、アルコールと炭酸ガスを作りだします。
これがビールとなり、この行程を「アルコール発酵」といいます。
酵母は体にも良くビタミンB群の補給や胃腸障害に対して利用されてます。


ビールの種類は大きく分けるとエールビールとラガービール

ラガービール

「貯蔵する」と言う意味です。日本で多く飲まれているビールは、ラガータイプのビールです。

というより殆どがラガービールです。
ラガーとは、低温で酵母を発酵させて作るタイプのビールのことです。

発酵のときに酵母が下層へ沈むことから、下面発酵ビールとも呼ばれます。

この方式は、大量生産に向いており、日本のメーカーはこぞってラガービールを採用しました。

ラガービールは冷やして飲む事が多くまた、適度な苦みと爽快な喉ごしを実現できるため、蒸し暑い日本の夏には持ってこいのビールとなりました。

世界の国を見てもこれだけラガービールにこだわった国は見当たりません。
それだけにラガービールの醸造技術は世界一でしょう。



エールビール

上面発酵で醸造されます。

大麦麦芽を使用し、酵母を常温で短期間で発酵させ、複雑な香りと深いコク、フルーティーな味を生み出したビールのスタイルです。

エールのほとんどは、ホップを使用して苦味と香りを与えて麦芽の甘味とバランスを取り、ビールを保護してます。

エールビールは、イギリス、アイルランド、ベルギー、ドイツ、カナダ東部の州、およびアメリカ合衆国の地ビールで一般的です。



分かっていそうで分からないビール用語

生ビールの「生」って何?

熱処理をしていないビールのことです。
熱処理はビールが微生物によって変敗するのを防ぐために行うのですが、今日、ビール製造工程全般にわたっての微生物管理とビールろ過技術の向上により、日本では非熱処理の『生ビール』が主流になっています。
またこの『生』の表記に関しては、メーカー間の公正競争規約によって定義され守られているそうです。

熱処理をしてないのが生ですので発泡酒でも第3のビールでの熱処理を行なっていないものは生ビールなのです。

ビールのコクとは?

ある味が強いということです。
麦芽のうまみが強ければ「麦芽のコクがある」と言いホップの風味が強ければ「ホップのコクがある」と言います。コクのある代表的なビールはプレミアムモルツです。

ビールのキレとは?

ビールを飲み下した後、口の中がザラザラした苦味や雑味が残らないことです。
早く後味が消えれば消えれほど、「キレのいいビール」と言います。
キレのあるビールは「スーパードライ」が代表的ですよね。

ビールの辛口とは?

「甘くない」ということです。
ビールは麦芽を使い、糖分が多少なりとも残ります(残留糖分と言います)。これがとても少ないものを「辛口」と表現します。代表的なのがスーパードライやエビスビールです。

喉越しとは
ビールの醍醐味は「のど越しの良さ」といわれています。
ビールは舌で味わないでのどで味合うものといいます。
普通水分を飲むときは、いったん口の中に含んでから飲み込みます。
ビールに限っては口にためず、喉へ流し込みます。
乾いたのどにスッと通過する「ビール」の清涼感が良いものはのど越しが良いと言われます。


「モルト」とは
麦芽のことです。

麦汁とは
糖化液(mash)から抽出した甘い液体。酵母を投入する(pitching)前のホップを加えた甘い麦芽糖の液体です。






感想

戦後、お酒(三醸酒)や醤油(醤油風調味料)、第3のビールなど、いわゆるなんちゃってもんが勢力を伸ばしてきて、歴史と本格的な味のホンモノが押され気味であります。

ドイツでは歴史と伝統の味を守るために「ビール純粋令」があります。

ビールの原料を「大麦、ホップ、水(後に酵母が追加される)」に限定したビール純粋令は、1516年に制定され現在も守られています。

純粋令に則ったビールは、無添加で栄養価が高く、安全で健康的な飲み物として消費者に愛されていてドイツビールという名のブランドも築いてます。

しかし日本のメーカーの努力も凄いものがあります。

次々と新商品を開発して、麦芽原料を使ってなくてもビール風味を作ってしまうのですからね。

第3のビールは値段も缶ジュースと変わらずの値段で提供されて、毎日ビールが飲めるのも第3のビールの
おかげの人も多いのでは。(私です)

しかし、本物のビールもエビス、スーパードライなど海外で高い評価も得てます。

ビールの2極化は一般庶民にはいい所があります。

家で晩酌は第3のビール、仲間飲みやイベントでは、プレミアムビールと使い分け、ビールを楽しむ事が出来ますからね。

ビール離れが進んでいるといいますが、ビールの苦味などが嫌いという人が増えてきてるといいます。

飲み会でもカクテルで乾杯等も多くなっているという。

日本のメーカーの開発力は凄いので、
甘みのあるビールとかいう謎のビールも誕生近いかもしれませんね。(笑)





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