江戸時代の技術!世界を驚愕させたからくり人形!! [調査、評価]
500年前の木製の総義歯が存在 入れ歯技術は当時から世界一
日本は500年も前から歯科技術が優れていました。
日本で最も古い木製義歯がありますが、なんと500年も昔の室町時代のものです。
使用者は現在の和歌山市にある願成寺の尼僧・仏姫が、使用したと記録されてます。
実は彼女が使用していた木製の総入れ歯が今も残され保存されてます。
その入れ歯は、奥歯の部分がすり減っていることから、実際に使われていたと推測されています。
仏姫の顎の形、歯茎、歯に合わせて精密に作られており、当時の「歯科技工士」のレベルの高さは、相当高いものです。
当時から独自の優れた入れ歯作成技術があった事が証明されました。
時代が経ち江戸時代にも、精巧な木製の総義歯が作られており、日本は入れ歯技術では当時から世界一だったそうです。
手先の器用さは日本の伝統ですからね。
江戸時代の職人の技術はとても高かったそうです。
江戸時代の技術!世界を叫感させたからくり人形を調査!!
からくり人形の歴史
からくりとは、日本の伝統的な機械仕掛けの人形や模型、機械装置のことです。
英語のKarakuriは日本のからくり人形を意味します。
歴史は古く指南車というからくりを日本では斉明天皇4年(658年)に製作されたと日本書紀に記録があります。
指南車は、乗っている仙人の人形が常に一定の方向を指し示す車のことです。
指南車の模型
平安末期にも『今昔物語集』に桓武天皇の皇子高陽親王(賀陽親王)がからくり人形を作ったという話が記載されています。
室町時代末期に鉄砲や時計と共に西洋技術が入ってきて、その技術が日本のからくりに、大きな影響を与えました。
江戸時代に入ると時計などに使われていた歯車などの技術を人形を動かす装置として応用したからくり人形が作られ始めた。
この歯車式のからくり人形が出始めますと、からくりは一般庶民にも目にする機会が増えてきます。
祭礼や縁日などの見世物として一般の目に触れると人気を呼ぶようになって日本各地に普及し、専門の職人も現れ非常に精巧なものが作られるようになりました。
元和6年(1620年)には、中京圏を中心として、からくり人形を載せた祭礼の山車が広範に普及し始めます。
寛文2年(1662年)には大坂の道頓堀で初代竹田近江がからくり芝居の興行を行っており、好評を博していた記録が残っています。
からくり人形で特に有名なのが1820年代に製作した「弓曳き童子」と「文字書き人形」で、これらは、からくり人形の最高傑作と言われている。
作成者は田中 久重(たなか ひさしげ、寛政11年9月18日(1799年10月16日) - 明治14年(1881年)1月11日)は江戸時代から明治にかけて「東洋のエジソン」「からくり儀右衛門」と呼ばれ活躍した日本の発明家である。
芝浦製作所(後の東芝の重電部門)の創業者。
「弓曳き童子」
海外のネットでの評価は
・スゴッ……。心から感銘を受けてる自分がいます……
・エクセレントとしか言いようがないだろこれは!
・よくこんな構造の人形を考え付くものだ。
・西洋の時計の技術を少し参考にしたのか!
嬉しいw
・↑全く人形と関係ない技術を他の技術に応用する。
今も昔も変わってないね。
・↑そしてそれを思いつき実行出来るのは一部の天才と努力家だけ。
・19世紀のフランスのオートマタは首の動きだけだったのに!
この人形は実際に矢まで射るなんて凄い!
・一言で表現すると、これはアートだ!
これは芸術の美しい傑作の1つと言っていい。
・からくり人形の技術が伝えられて現代のロボット技術に生かされているのかな。
・動きもリアルだが放った矢も凄い。驚かされたよ。
・この世界に存在するからくり人形の中でも特に素晴らしいね!
美しく製作されてるし、あんな複雑な動きができるなんて……。
これを作った人は文句なしに天才だ!
この完成度には美しさすら感じられるよ。
平成25年8月7日に「弓曳き童子」は日本機械学会の「機械遺産」に認定されました。童子の人形が、弓に矢をつがえて的を射る仕掛けで、からくり人形の最高傑作の一つと言われています。
「文字書き人形」
中国の反応
・科学技術にせよ伝統文化の保存にせよ、日本人の勤勉さを認めなければいけない。
嫌だけど。
・たしかいくつかの文字をかけるはず。CPUもメモリも無かった時代にこれは
かなりの高レベルの代物だといわざるを得ない
・日本人のロボットへの造詣は深いと思う。一流だよ
・顔が怖い以外は凄い!
なるほど、バンダイの人形が凄いのはこれのおかげなんだな
・あとこの日本の機械を伝承したのが東芝だ。
松、竹、梅や寿などの文字、それに何種類かの絵を全自動で描く文字書き人形は世界最高峰の技術です。
この書道のからくり人形は江戸時代の最高傑作と言われています
からくり人形の動力は、主にくじらのひげを使ったぜんまいで、田中久重の凄みはこの1本のぜんまいを使って、いくつものアクションを持つ複雑なからくりを実現しているところだった。
さらに田中久重は、自分の人形を「生き人形」と称していた。彼のからくりは、ただ機能を果たすだけではない。首をかしげるなど人間らしい動作の演出も同時にやってのけたのだから凄すぎる!!
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感想
からくり人形の起源は、中国に由来する「傀儡(くぐつ)人形」だと言われています。
技術を吸収し、開花する能力は日本のお家芸ですよね。
1000年も前にからくり人形を作り、着々と技術力を高めていき、幕末の
江戸時代から明治にかけて「東洋のエジソン」「からくり儀右衛門」と呼ばれ活躍した田中 久重を生みました。
田中 久重は現在の東芝の元になった会社の創業者です。
東芝の元の会社はからくり人形の技術を活かし、1975年銀座に田中製作所という日本最初の民間機械工場を開業してます。
東芝は世界トップレベルの総合電機メーカーになりその技術は、からくり人形から始まったと言ってもいいのではないでしょうか。
このように、現在の技術立国である日本は、太古のからくり人形を通して見ても相当な技術があり、着々とその技術が受け継がれ、ロボット技術に応用されています。
日本のロボット技術は世界一
日本はロボット大国であります。
特に産業用ロボットの分野においては、日本のロボットは世界シェアにおいて7割程度を占めているのです。
国内のロボット産業の市場規模は7000億円程度と言われているが、その大半は産業用ロボットであります。
「からくり人形」という、美術と工芸と技術が融合した、江戸時代のロボット分野の下地があったからこそ、現在の日本の技術力があると思います。
日本はDNAレベルでこれらの技術力が刻み込まれているはずです。
今は失われた20年とも言われる事がありますが、自信を取り戻し、新たな技術力を武器にもう一花咲かせて欲しいです!