世界各国のサッカーのユニフォームの由来を調査!日本はなぜ青色? [調査、評価]
サッカーのユニフォームはなぜ青なの?サムライブルーの謎を探る!
いよいよ今年の6月ブラジルでサッカーワールドカップが開催されますね。
楽しみにしてる人も多いと思います。
ここでふと思うのは、なぜサッカー日本代表のユニフォームは青色なのかということです。
バレーボールなどは、日の丸の赤を使っているのになぜサッカーは青なのか?
日本のサッカーのユニフォームについて調べてみました。
日本のユニフォームの歴史と由来
なぜサッカー日本代表のユニフォームは青色なのかと実は明確な理由は誰も分からないらしいです。
なぜ青なのかは不明らしい!
一般的、各国のユニフォームは国旗の色をモチーフにするのが殆どです!
たとえばフランスの場合だと、上着は青でパンツは白、ソックスは赤という感じでトリコロールです。
(国旗の三色と合わせています)
国旗の色とユニフォームの色が無関係なのは、じつはイタリア、そして日本ぐらいなのです。
ユニフォームは国のイメージそのものですからね。
日本なら本来なら赤色な感じがしますけど。
それらしき理由を辿っていくと1936年ベルリンオリンピックにおいて日本は初参加します。
そのベルリンオリンピックにおいて、日本代表が1回戦で優勝候補のスウェーデン代表を破りました。
前半に2点先制されましたが、後半まさか奇跡の3ゴールで逆転勝ち!
ベルリンの奇跡と呼ばれてます。
その時のユニフォームが青色を着てました! つまり日本のユニフォームは最初から青色だったんですね。
※1936年ベルリンオリンピック
最初のオリンピックでなぜ青色を採用されたのかはいくつかの説があります。
①日本サッカーミュージアムで一般的な説明としてあげているのは、
日本サッカーの草創期の最強チームがあの東京大学だったのです!
その強豪の東大チームが着用してたのが、ライトブルーのユニフォームでしたので、そのまま日本代表のユニフォームの色に定着したという説です。
②青色のユニフォーム関しては、その当時は日の丸を胸につける習慣があり、それが映えるようにと青にした説
③日本の国土を象徴する海と空の青が由来で青となった説
どの説が正しいのかは誰もわからないらしいです。
だが、青色が継続した理由は、1936年にベルリンの奇跡を起こし活躍した事の縁起を担ぎ、そのまま青色のユニフォームが日本のシンボルカラーになりました。
日本代表が初めてW杯予選に出場した1955年スイス大会予選の時も青のユニフォームが採用されていました。
※1956年メルボルンオリンピック
1964年東京オリンピックのユニフォームは紺色のV字形ユニフォームです。
南米の強豪アルゼンチンに3対2で逆転勝ち "ベルリンの奇跡再び"と騒がれました。 "オリンピック28年ぶり、日本サッカーの勝利です。
(同点弾はあの川渕チェアマンです)
東京オリンピックではベスト8までいきました。
※1964年東京オリンピック
1968年メキシコオリンピックでは白のシャツに紺のパンツとなり、1970年代以降は白と青が交互に基調とされるようになってます。
1984年~1985年のユニフォームはキャプテン翼の漫画でも描かれており、おなじみですよね。
ここまでずっと青ベースできてましたけど、突然真っ赤なユニフォームへ
1988年~1992年に着用した赤いユニフォームです。
1988年に日本代表監督に就任した横山謙三の意向により日本代表のユニフォームは国旗の色である赤に同年変更されました。
今見ると、どうみてもお隣韓国のユニフォームのレッドデビルですよね。
この赤いユニフォームで日本代表は苦戦が続き、川淵三郎チェアマンにより青いユニフォームに戻りました。
※1992年
このあたりから今のユニフォームっぽくなてきましたね。
日本のユニフォームには3本足のカラスがエンブレムとして描かれていますが、あのカラスは何者?
このユニフォームの胸にある鳥のマークは日本サッカー協会のシンボルマークです。
モチーフになっている3本足の鳥の名称は「ヤタガラス」で伝説上のカラスです。
1987年ごろから胸には以前は日の丸ではなく三本足の八咫烏(ヤタガラス)が付けられるようになりました。現在も付いてます。
古代、神武天皇の道案内を「ヤタガラス」がしたという伝説が残っています。
また、三本足のカラスは中国の古典にも「日出づる国のシンボル」とあるとのことで、1931年に日本サッカーの象徴として制定された経緯があります。
このシンボルマークであるヤタガラスは、日本にサッカーを紹介し、その普及に尽力した中村覚之助に敬意を表したもです。
中村覚之助の出身地である那智勝浦町であり熊野那智大社が有名です。
この熊野那智大社で大切に祀られているのがヤタガラスです。
彼の後輩であり、日本サッカー協会の創設に尽力した内野台嶺の発案を基に1931年に採用されました。
旗の黄色は公正を、青色は青春を表わし、はつらつとした青春の意気に包まれた日本サッカー協会の公正の心構えを表現しています。
※日本サッカー協会のシンボル
サッカー日本代表の公式ユニフォームのエンブレムとして採用されたのは、1987年からです。
日本以外の国のユニフォームの由来を紹介
イタリア
イタリア代表のユニフォームで通称「アズーリ」と呼ばれています。
ユニホームの色から、イタリア語で"空の青"を表す。
ただ、日本と違う気候条件のため日本語の空色より濃く、青に近い。
青いユニフォームはローマ帝国時代に聖地を奪還した強い軍隊の象徴、十字軍の青い鎧をモチーフにしています。
オランダ
オランダ代表のユニフォームの呼び名は「オラニエ」です。
ユニホームの色から、「橙色」の意味。
日本では「オレンジ軍団」。
オランダのオレンジ色は「オレンジ公」ウィリアムに由来しています。
エンブレムの「冠をかぶったライオン」は王室を象徴するものである。
アウェーモデルには国旗から白×青を採用している。
オランダの国歌によると、赤は国を守るために戦った国民の勇気をたたえ、白は神の永遠の祝福を
願う信仰心を表し、青は祖国への忠誠心を表すとされる。
スペイン
スペインのユニフォームの呼び名は「ラ・ロハ」と呼ばれています。
なお日本では「無敵艦隊」の愛称がよく使われるが、 歴史上の「無敵艦隊」は1588年のアルマダの
海戦でイングランド艦隊に壊滅的敗北を喫したためスペインでは使用されないそうです。
ユニフォームは「血と金の旗」と呼ばれるスペイン国旗のカラーがそのまま基調になっています。
黄は6世紀頃の西ゴート王の勇敢さをたたえる色といわれ、それを赤い血で守る意がある。
紋章は、5つの王国の紋章を組み合わて作ったもので、
両側の柱は「ヘラクレスの柱」といわれ、スペインと中南米の領土を表している。
韓国
韓国代表は『レッドデビル』と呼ばれていています。
以前、韓国は青色のユニフォームを使用してた時もあります。
だが、青色を着ると成績がいまいち・・・
ですので青色のユニフォームは縁起が悪いとのことで今の赤になったそうです。
「1983年にメキシコで開かれた少年サッカー大会で奇跡的にベスト4に入った」時、「1993年にヨーロッパで開かれた青少年サッカー大会で奇跡的にベスト4に入った」時、いずれも赤いユニフォームだったので、世界中のマスコミが「レッドデビル」と命名したようです。
サポーターのレッドデビルの発足は、1997年です。
オーストラリア
オーストラリアのユニフォームもまたその国にとっては特別なものを物語る色を用いています。
彼らのユニフォームは黄色に緑色です。
これらは国花であるオウゴンアカシアの色なので、オウゴンアカシアはオーストラリア全土で生育し、それが統一の象徴なのです。
この植物はオーストラリアの砂漠で生き残れるほど丈夫らしい。
だからオーストラリア人は、アカシアはオーストラリアの魂を表していると考えているそうです。
ブラジル
愛称は「カナリア軍団」や「セレソン」
以前は白のユニフォームでしたが、マラカナンの悲劇以降現在の黄色になっています。
マラカナンの悲劇とは
1950年、FIFAワールドカップ・ブラジル大会の決勝リーグ第3戦、ブラジル対ウルグアイの試合でまさかの逆転負け!
会場は水を打ったように静まり返り、2人がその場で自殺し、2人がショック死、20人以上が失神し、ブラジルサッカー史上最大の事件となりました。
この事件を忘れるため、ブラジル代表はその後ユニフォームを黄色(カナリア色)に変更。以後、白いユニフォームの着用を避け続けることになる。
アルゼンチン
アルゼンチンのユニフォームの色は国旗の色に基づく明るい青色に白色です。
この旗はスペインからの独立のために戦った指導者によってデザインされたものだったそうです。
明るい青はアルゼンチンの澄み渡る空を表し、白はアンデス山脈の雪を象徴するものだといわれている。
サッカー代表ユニフォームはその国の歴史や文化や自然、または独特の感性から表現されているのですね。
ユニフォーム一つとるだけで、各国の実情や歴史が分かるのは面白いです。
ワールドカップの日程は2014年6月12日 - 7月13日
日本チームの初戦はコートジボアール戦です。
レシフェ・アレナ・ペルナンブーコスタジアム
6月14日 22:00 キックオフ
がんばれザックジャパン!!