毎年見つかる新種の生き物は何と18000種類! [調査、評価]
また新種発見?
北海道小樽市の「おたる水族館」で、新種とみられるカジカが今月10日から特別展示されています。
新種の魚は標本となることが多く、生きたまま展示されるのは珍しいという。
昨年3月、八雲町熊石沖の水深250~300メートルの海底に設置されたエビかご漁のかごに見たことのないカジカ6匹がかかっているのを水族館職員の三宅教平さんが発見!
このカジカは、北海道大や函館水産高校と共同で研究を進めた結果、ひれの中の骨の数や、うろこの配置などから新種と判断。
カジカは体長約10センチで体表に茶色の帯があり、大きな頭と目が特徴的だそうです。
カジカは絶滅危惧類に指定されて、東北から北海道にかけて川や深海に生息し食用にもなっています。
参照 getnews.jp/archives/817800
今年に入ってからも日本で新種がたくさん発見されています。
2015年1月
動物園の飼育のメダカが実は新種だった。
新種のカタツムリ発見 岡山大
2015年2月
花びらにイボ 新種のラン発見
トカゲの化石新種と判明 兵庫
世界最古の新種カメ化石 福岡
去年の5月にも皇居に新種の植物発見の記事を書いています。
記事→皇居に新種の植物!!動植物5900種が生息!
新種の生物について調べてみました。
毎年見つかる新種の生き物は何と18000種類!
年間およそ18000種の新種生物が発見されています。(諸説あります)
一日当たり50種見つかっている平均になります。
最近ですと見つかった新種の多くが菌や植物なのですが、目に見える大きな生き物も見つかっています。
地球上の生物の大半はまだ発見されていない?
人類が発見して命名したのは約125万種が発見・分類されています。
それに比べ地球上の全生物の種類は、870万種類もあると言う説が有力です。
(カナダのダルハウジー大とアメリカのハワイ大の研究チームの論文で「これまでで最も正確な予測」だと評価されてます。全体数の推定は、300万~1億種と諸説あり)
このデータによると全生物870万種のうち、
動物が777万種(昆虫類含む)
植物が29万8000種
菌類は約61万1000種
です。
その内、発見・分類されたのは
動物が95万3434種、
植物が21万5644種
菌類は4万3271種
にとどまっているのが現状です。
その他にアメーバーなどの原生動物は約3万6400種、
クロミスタは2万7500種。
動物は昆虫が8割を占めているのです。
図参照:http://202.33.68.227:8000/ newsbird/newsbird_archive/globe/060417.html
これらのデータや研究によると、陸の生物の約86%、海の生物の約91%が、まだ見つかっていないのです!
参照:AFP
熱帯雨林は新種生物の宝庫!
熱帯林の生物多様性の豊かさについて有名な話があります。下記の話はWWF(世界自然保護基金)のホームページからの有名な引用文です。
1980年、中米パナマの熱帯雨林で調査をしていた生物学者たちは、飛び上がるほど驚くような事実に遭遇しました。
雨林に自生する19本の樹木を調べてみたところ、1,200種ものカブトムシが見つかり、しかもその8割が、これまで存在が知られていなかった、新種だったのです。
森全体に視野を広げてみたとき、そこには一体どれくらいの未知の生物がいるのか、想像することすら出来ないほどたくさんの生物がいることでしょう。
人類は、【地球に、どれくらいの種数の生物が生きているのか?】ということよりも、 【宇宙にどれだけの星があるか】という事の方を、よく知っている。
文引用 http://www.wwf.or.jp/biodiversity/crisis/
熱帯林の生物多様性の豊かさは想像以上です。
確かに自分の住んでる地球の事はまだまだわからない事だらけです。
世界自然保護基金(WWF)が調査結果によると、アマゾン流域だけでほぼ3日に1種のペースで新生物が発見されています。
「地球上で最も生物多様性に富んだ場所の一つだと裏付けられた」としています。
新生物発見者は好きな名前をつけられる?
去年、お笑い芸人のガレッジセールの川田広樹さんがNHKの情報番組『ダーウィンが来た』で、白い珍しい小型のカニを発見!
それが何と、カニの新種を発見!
それがなんと新属新種だったのです。
「属」とは生物の分類で「種」の上に位置するカテゴリーです。
カニには1200超の属があるというが「カワタガニ」はどれにも当てはまらず、専門家も「ビックリした」そうです。
今回見つけたカニにカワタガニと命名するらしい。
新種生物の名前は、発見した方が付けられます。
名前を登録するのには、国際動物命名規約に基づいて学名が記載された論文提出が求められます。
またあまりにもいい加減な名前は却下される場合が多いため、必ず好きな名前を決められるとは限らない。
新種の生物で自分の名前がつく場合も多いです。
お笑い芸人川田さんが発見した時期と同じくして、新潟県の加工販売業の伊藤加奈子さんは糸魚川市小滝からサンゴの化石を発見!
そのサンゴは県内では最古級の約4億年前のものとみられ新種と認定されてます。
新種のサンゴ化石には、石を持ち込んだ小滝物産店の伊藤加奈子さんの名から、「タムノポーラ イトウアエ」(Thamnopora itoae Niko, Ibaraki and Tazawa, 2014)と名付けられました。
どうやって新種が誕生するのか?
簡単に言うと、地理的隔離が生殖的隔離を産み、個別に進化し、種が増えていきます。
地理的隔離
種→グループ形成(地域差や生活環境の差)
生殖的隔離
→グループ別分化の発達→交配機会の断絶
生物進化
→グループ別分化の発達→グループ間交配の不可(種の定義であり子孫を残せないなら別種であり子孫を残せるなら同種であります。)
種分化はきわめてゆっくりと進んでいきます
新種という言葉ですが、これは生物の学名が記載されたときに使う言葉です。
学名が記載されていない生き物は「未記載種」と呼びます。
未記載種についての論文が提出され正式に学名記載されたときに「新種」となります。
新種発見!最近見つかった変わった生き物たち
ルキホルメティカ・ルケ
南米で発見された新種のゴキブリで生息地はのエクアドル。何と光るゴキブリです。
光る目的は「擬態」であり、毒性のある虫に似せることで、捕食者に対する自己防衛機能を発動させるのだという。
オリンギド
図参照:Wikipedia
西半球で35年ぶりに肉食哺乳類の新種が見つかる。
テディベアとアライグマを掛け合わせたような見た目の新種の小動物で平均体重は約900gで、アライグマ科では最も小さいです。
コロンビアとエクアドルの山地に生息するアライグマ科オリンゴ属の哺乳類です。
レスラモンキー
コンゴ共和国のロマミ盆地で発見され、地元ではよく知られていたが、科学界に知られるようになったのは最近のことです。
人間のような目をしており、性格はおとなしいそうです。
クロアチアカタツムリ
クロアチアのヴェレビト山脈に位置する、世界で最も深い洞窟の1つとされている、ルキナ・ヤマ洞窟内で、全く新しいカタツムリが今年発見されました。
透明なカタツムリで、1cm未満の大きさです。
視覚が著しく退化しているので、自分の足では1週間かけても数mmから数cmしか動きません。主に動物や水に乗って移動します。
メガララ・ガルーダ
インドネシアで凶悪で巨大なスズメバチの新種発見
インドネシアのスラウェシ島の南西部で、巨大なアゴが特徴的な体長約6.35cmの巨大なハチが発見された。
非常に凶暴な正確をしている。
「ハチの王様 (king of wasp)」とも呼ばれている。
テングフルーツコウモリの一種
パプアニューギニアにて発見!テングフルーツコウモリの一種であることだけは分かっているが、名前もまだなく正体は不明!